Las caracol 2015秋冬号
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2013年よりスタートしたヤマヒサと文化学園大学の産学連携。今年で3年目となります。産学連携企画を通じて、ヤマヒサ側・大学側の双方にとって良い内容となるよう取り組んできました。大学側としては、実在する企業と関わることで実社会におけるデザイン・制作について考え、体験することにより、大学だけでは学びきれない経験を学ばせる機会となります。ヤマヒサ側としては、地域社会との関わりをもち、活動を通じて若い世代のニーズやイメージを取り入れるきっかけとなります。また、活動報告として社会に向けて発信することで、イメージアップやPR、競合他社との差別化にもつながります。2015年も引き続き、グラフィック・プロダクトデザインコース(4年)、インテリアデザインコース(4年)、メディア編集デザインコース(3年)の3コースの学生さんたちとの交流やそれぞれのコースが課題を基に活動した内容をご紹介します。文化学園大学は、“新宿駅から徒歩7分”という都心の真ん中にある大学です。学生さんの自由な発想に期待して、2013年度よりヤマヒサ東京支店との産学連携企画をスタート。今回ご協力をいただいたのはデザイン・造形学科と建築・インテリア学科の皆さんです。造形学部は、新しい文化を創るクリエイティブな人材育成を目的として、暮らしを豊かにする造形教育を基本に、感性重視の多彩な教育内容、都心の利点を生かした実践的カリキュラムと一貫したキャリア支援プログラムが魅力の学部です。今後も多彩な産学連携企画を予定しております。ご期待ください。文化学園大学 http://bwu.bunka.ac.jp/  〒151-8523 東京都渋谷区代々木3-22-1 この企画では、企業や地域を理解する大事さを学び、責任感が生まれ、さらに相手に喜ばれる嬉しさも体感させて頂いています。 例えばこんな事もありました。ヤマヒサ様との意見交換で厳しいご指摘をいただき、学生は自分の考えが狭かった事に気づきます。すると、進んでいた計画をいったん止めて「どうやってクリアしようか…」と悩み、要求されたテーマをもう一度話し合う姿がみられるのです。普段以上に粘り強くトライしている様子は、一段階、広い視野を持てる様になった瞬間だと感じます。最後は生き生きとした姿が印象に残る授業です。「デザインが社会に繋がっていること」を、学生達が実感として学びとさせていただく、貴重な機会を頂いています。建築・インテリア学科准教授 丸茂 みゆき先生文化学園大学産学連携

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