Las caracol 2015秋冬号
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お店の一押し商品は「あきあげ」。おかきの名前である。秋の夜長からつけたという。主人が毎回搗く自家製のお餅を、創業以来使い続けているカンナで削って形にしている。「あきあげ」は、口に入れた瞬間にお米と程よい塩加減が口いっぱいに広がり、あっさりとしていながらもしっかりとした味と歯ごたえが楽しめる。もう一つのとっておきの商品は、「三角揚げ」。名前のように、おにぎりの形をしていて、なんといっても歯ごたえがたまらない。普通のおにぎりとは違い、揚げたおせんべいの「三角揚げ」はお米一粒一粒噛みしめるたびににお醤油のなんとも言えない香ばしさを噛みしめる事ができる。揚げた形からしても子どもたちから人気なお煎餅だ。昔と比べて海苔のついたお煎餅も前から人気だが最近は油で揚げたお煎餅が好まれている。おせんべいを作るにあたって大変なことは、揚げる時の暑さと熱。そして、一番肝心なことはお天気だ。湿気が高かったり低かったりするとお餅の状態が変わってしまうので、毎日の天気予報のチェックは欠かせない。お客様の繋がりで最近では地方の方からもお取り寄せの注文が入る。地方の人にも店主の愛情と優しさの味が染み込んでいるお煎餅をぜひ食べていただきたい。                  (取材/写真と文 熊井彩乃)                浅沼寛春助煎餅住所 東京都葛飾区高砂 3-10-5TEL 03-3650-3608高砂駅を降りてすぐのところにある「はるすけ」は主人と奥さんと娘さんで営んでいるお煎餅屋さん。お店のある商店街はゆったりとした時間が流れており、近所の人々の会話があちこちで聞こえてくる。葛飾区東京23区味と優しさをかみしめて手が止まらない美味しさの理由13年間ご主人と一緒に花屋を営んでいる茂垣あづささん、笑顔がとても素敵な方だった。江戸川区平井駅から三、四分ほど歩いたところに「あぷりこっと」があった。それは夫婦で営んでいる花屋さんだ。子供は元気の良い女の子と男の子がいて、幸せそうな家族である。私は平井駅からの道を歩いていた時、この花屋の入り口のところに置かれていた虹色カーネーションに引きつけられた。中に入ると、茂垣さんがすぐに笑顔で迎えてくれて、いろいろな話を聞かせて下さった。花屋は、季節ごとに商品がめまぐるしく変わるので、その季節と年間の行事にあった商品を出すようにしている。例えば、今年の母の日には、今まで入荷したことのないこの虹色カーネーションを販売した。これは自然のものではなく、インクを吸わせて加工したカーネーションで、ピンク、青、緑、イエローなどのカラーが一つの花についた斬新な花で、お客さんにも大人気であった。この「あぷりこっと」では、その時その時の工夫をして、その時の自慢の商品を提供している。         (取材/写真と文 熊雨濃)茂垣あづさあぷりっこと住所 東京都江戸川区平井3-23-13TEL 03-3636-4487江戸川区平井駅の近くに「あぷりこっと」と言う花屋さんがある。花に囲まれたとても綺麗な店だ。店長の茂垣さんは優しくて、笑顔も素敵な人である。江戸川区東京23区Flower&Decoration      虹色花屋

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